いきなりミドルゲーム、エンドゲームを勉強しても基本を飛ばしてしまうようなものですので、まずは特定オープニングの基礎的事項を学んでいきます。
ここでいうミドルゲーム、エンドゲームは特定のオープニングから起こるものを表してます。Tactics, Endgame, Strategy の勉強はそれぞれ大事ですのでそれらは別途勉強するのが理想的です。
サイドバー下段にあるオープニング解説で10手ぐらいまで1手ごと解説をしているように、まずは10手ぐらいまで指し手の意味を理解しましょう。特にそのオープニングの特徴を表すような手について必ず理解しましょう。
例えば 1.e4 e6 の French Defence で 1...e6 とする意味は何でしょうか?
定跡として何となく指してしまいがちですが、このようなことがとても大事になります。1...e6 とする意味としては、白が 2.d4 としてセンターに2つのポーンを並べてきた時に、2...d5 として e4 ポーンを攻撃するのをサポートできます。
また solid structure と言われるように、構造的に強いポーンストラクチャーを築くことができます。
変化の多い 1.e4 e5 の Open Games を避けることもできます。
いいことばかりではなく、1...e6 とすることで Bc8 の展開を妨げてしまうため、初心者や初級者の方にはそのビショップの扱いが難しいというようなこともあります。
10手ぐらいまでの指し手の意味を知るには、自分で考えて分かることもありますが
本で学ぶのが良いでしょう。自分では分からないことを学ぶことができますし、誤解を避けることができます。
難点としてはオープニングに関する和書は少ないため、洋書で学ばなければならないということです。そして可能ならば1冊の本だけでなく、何冊かの本を参照したり、Website などの情報も参考にすると良いでしょう。
指し手の意味だけでなく、そのオープニングの基本戦略や要点がわかればより良いでしょう。
自分が学びたいオープニングの10手ぐらいまでの意味が全て本で説明されているとは限らないため、その場合は自分でその手の意味を考える必要もあります。
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